今回の記事は、20年以上にもわたって摂食障害(主に過食嘔吐)を患ってきた私が、毒親と縁を切って以来、ウソのように摂食障害がなくなった、というお話です。
はじめに – 20年以上続いた摂食障害
私は中年男性ですが、かれこれ20年以上にわたって摂食障害を患っています。摂食障害というと皆さんはどのようなイメージを持たれているでしょうか。何十年も当事者を続けてきておいておかしな感じもしますが、私自身の摂食障害についてのイメージは、
- 摂食障害とはほとんど女性がなるものだ
- 男性が摂食障害になるというイメージそもそもない
といったものです。もう少しイメージを捕捉させてもらえるなら、女性でも若い女性、自己イメージや恋愛などに悩み多き年代の女性たちというイメージ、男性にもしいるとしたら線の細い美男子でやはり同じように若い人がなるもの、というイメージです。
ですので、私のような50を超えた中年のおじさんが摂食障害とは、聞いた人はにわかに信じられない、イメージできないというのが実際のところではないかと思います。でもこれは事実です。
私の場合の摂食障害は主に過食嘔吐、たまに拒食
初めて過食嘔吐を経験したのは20歳のときでした。それ以降は波があるもののずっとその悪習は続いてきました。精神を患って精神障害者となり、生活に困窮して生活保護を受けるようになってからもそれは続きました。
生活保護ですから毎月のお金はそれはもうギリギリです。過食嘔吐なんてお金をドブにすてるようなものです。「このお金があったらあんなものやこんなものも食べられるのに・・」とスーパーやコンビニで何度も逡巡し、結局自分に負けてまさに捨てることのためにお金を使ってしまう。そんな自分を心底険悪しながらもやめることはできませんでした。
過食嘔吐を続けることによる健康への影響も不安だったが、やめられなかった
過食嘔吐を続けることによって、精神はもちろんですが身体にも様々な悪い影響が出ることが知られています。私が目にしたことがあるのは、胃酸が歯にダメージを与えることから歯周病や虫歯になりやすくなる、または胃酸が食道や口腔に同様にダメージを与えることからそれらの部位のがんになりやすくなるという話も聞いたことがあります。
ガンになるのはやはり怖いですし、歯がなくなったらとても不便です。想像すると恐ろしさを感じますがそれでも過食嘔吐の習慣をやめることはできませんでした。あきらめの気持ちで、もう一生こういう悪い習慣を続けていくしかないのかと考えていました。
毒親と縁を切ってから、本当に「ウソのように」摂食障害がなくなった
そんな私が、50も近くなろうかという頃になって、毒親、そして私にとって害にしかならないと判断したきょうだいたちと縁を切りました。
その結果、信じられないことですが過食嘔吐の衝動が起こらなくなったのです。正確に言えばごくごく小さな衝動の名残のようなものは感じることはありますが、十分にコントロール可能というか、気が付けばすぐに忘れてしまっている程度のものです。
親族と縁を切ることは覚悟がいる、でも心身の健康に代わるものなし
もちろんこれは、あくまで私の場合は親と縁を切ってうまくいったというだけで、すべての人に当てはまるものではないでしょう。それに親族と縁を切っていくということは、困ったときに頼れる存在を失うわけですのでデメリットも甚だしく大きく、すべての人にお勧めできるようなものではありません。
ですが、何かの縁でこのブログにたどり着いてくださったあなたに私が伝えたいことは、あなたの心身の健康よりも価値のあることなどない、ということです。
おわりに
今回の記事は、20年以上苦しめられてきた摂食障害が、毒親と縁を切っただけでウソのようになくなったという私自身の体験談でした。
それでは今日はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございます。