12月と言えばボーナスの季節ですね。私も勤め人をしていた時もありましたのでボーナスといえばいろいろと思い出もあります。
今回の記事は生活保護にもボーナスのようなものがあるというお話です。
期末一時扶助費
それは期末一時扶助費と名付けられていて、年に一度12月に生活保護費とは別にお金が支給されるというものです。私は予備知識がなかったので、12月にいきなり普段より多い金額が支給されたので驚いた記憶があります。
期末一時扶助費の支給額については居住地と世態の人数により異なります。
以下は平成30年度の厚生労働省の資料からの引用です。
世帯人員
出典:厚生労働省
1人 2人 3人
1級 地 ― 1 13,890円 22,650円 23,340円
年末から新年にかけていろいろと物入りになるから、それを補助するための仕組みと位置付けられているようですが、なかなか行政も味なことをするなあと感心したものです。勤め人のボーナスとは比べるべくもない金額かもしれませんが、ギリギリのところで生活している生活保護受給者にとってはありがたい制度ですね。
冬季加算
さらに生活保護には冬季の暖房代を賄うことを補助するための「冬季加算」という仕組みもあります。金額は居住地によって異なり、ざっくり説明すると北海道や東北など寒さの厳しい地域ほどお金額は高く設定されています。さらにそうした寒い地域では支給される月も多くなっています。
Ⅰ 区 (10月 か ら 4 月 ま で ) 5,790円
出典:厚生労働省
Ⅱ 区 (10月 か ら 4 月 ま で ) 4,390円
Ⅲ 区 (11月 か ら 4 月 ま で ) 4,180円
Ⅳ 区 (11月 か ら 4 月 ま で ) 3,690円
Ⅴ 区 (11月 か ら 3 月 ま で ) 2,850円
Ⅵ 区 (11月 か ら 3 月 ま で ) 2,010円
期末一時扶助費も冬季加算も特に申請しなくても支給される
行政のシステムというのはとかく、申請しないともらえない、情報弱者はサービスを受けられないといったイメージを私は持っていますが、これら期末一時扶助費や冬季加算は特に申請などは必要なく支給されます。
おわりに
今回は生活保護受給者にとって命をつなぐボーナスともいえる期末一時扶助費と冬季加算について説明しました。
それでは今日はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございます。